FreeBSD ハンドブック

FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクト

FreeBSD へようこそ! このハンドブックは FreeBSD 6.4-RELEASEFreeBSD 7.0-RELEASE のインストールおよび、日常での使い方について記述したものです。 本ハンドブックは改編作業中であり、 さまざまな人々が編集に携わっています。 多くのセクションはまだ存在しませんし、 いま存在するセクションにも更新作業の必要があるものも含まれています。 もし、このハンドブックを編集するプロジェクトに協力したいとお考えなら、 FreeBSD documentation project メーリングリスト まで電子メールを(英語で)送ってください。 この文書の最新バージョンは、いつでも 日本国内版の FreeBSD ウェブサイト および FreeBSD ウェブサイト で入手することができます。 また、他のさまざまな文書形式、圧縮形式のものが FreeBSD FTP サーバや数多くのミラーサイトからダウンロードすること ができます。このハンドブックの書籍版 (英語版) は、 FreeBSD Mall から購入することができます。また、 ハンドブックの検索を行なうことも可能です。

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Microsoft, IntelliMouse, MS-DOS, Outlook, Windows, Windows Media および Windows NT は アメリカ合衆国および/またはその他の国における Microsoft Corporation の登録商標または商標です。

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Oracle は Oracle Corporation の登録商標です。

PowerQuest および PartitionMagic は アメリカ合衆国およびその他の国における PowerQuest Corporation の登録商標です。

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Red Hat, RPM は アメリカ合衆国およびその他の国における Red Hat, Inc. の商標または登録商標です。

SAP, R/3 および mySAP は ドイツおよび世界中のいくつもの国における SAP AG の登録商標です。

Sun, Sun Microsystems, Java, Java Virtual Machine, JavaServer Pages, JDK, JSP, JVM, Netra, Solaris, StarOffice, Sun Blade, Sun Enterprise, Sun Fire, SunOS および Ultra は アメリカ合衆国およびその他の国における Sun Microsystems, Inc. の 商標または登録商標です。

Symantec および Ghost は アメリカ合衆国およびその他の国における Symantec Corporation の 登録商標です。

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Ogg Vorbis および Xiph.Org は Xiph.Org の商標です。

製造者および販売者が製品を区別するのに 用いている表示の多くは、商標とされています。 この文書に登場する表示のうち FreeBSD Project がその商標を確認しているものには、その表示に続いて “™” または “®” 記号がおかれています。


Table of Contents
前書き
I. 導入
1. はじめに
1.1. この章では
1.2. FreeBSD へようこそ!
1.3. FreeBSD プロジェクトについて
2. FreeBSDのインストール
2.1. この章では
2.2. インストールガイド
2.3. サポートされているハードウェア
2.4. トラブルシューティング
3. Unix の基礎知識
3.1. この章では
3.2. 許可属性
3.3. ディレクトリ構造
3.4. ファイルシステムのマウントとアンマウント
3.5. プロセス
3.6. デーモン、シグナルとプロセス終了
3.7. シェル
3.8. テキストエディタ
3.9. デバイスとデバイスノード
3.10. 仮想コンソールと端末
3.11. さらに詳しい情報を得るには...
4. アプリケーションのインストール - packages と ports
4.1. この章では
4.2. ソフトウェアのインストール
4.3. アプリケーションの探し方
4.4. packages システムの利用
4.5. Ports Collection の利用
4.6. インストール後の作業
4.7. うまく動作しない ports に遭遇した場合には
5. X Window System
5.1. この章では
5.2. X を理解する
5.3. XFree86 のインストール
5.4. XFree86 の設定
5.5. XFree86 でのフォントの使用
5.6. X ディスプレイマネージャ
5.7. デスクトップ環境
II. 通常業務
6. デスクトップアプリケーション
6.1. この章では
6.2. Web ブラウザ
6.3. 生産的なアプリケーション
6.4. ドキュメントビューア
6.5. 財務管理ソフトウェア
6.6. まとめ
7. マルチメディア
7.1. この章では
7.2. サウンドカードの設定
7.3. MP3 オーディオ
7.4. ビデオ再生
7.5. TV カードの設定
7.6. 画像スキャナ
8. FreeBSD カーネルのコンフィグレーション
8.1. この章では
8.2. なぜカスタムカーネルを作るか?
8.3. カスタムカーネルの構築とインストール
8.4. コンフィグレーション ファイル
8.5. デバイスノードを作る
8.6. 問題が起きた場合には
9. プリンタの利用
9.1. この章では
9.2. はじめに
9.3. 基本的なセットアップ
9.4. プリンタ設定上級編
9.5. プリンタを使う
9.6. 標準スプーラの代替品
9.7. トラブルシューティング
10. Linux バイナリ互換機能
10.1. この章では
10.2. インストール
10.3. Mathematica のインストール
10.4. Oracle のインストール
10.5. 高度なトピックス
III. システム管理
11. 設定とチューニング
11.1. この章では
11.2. 初期設定
11.3. 中核となる設定
11.4. アプリケーションの設定
11.5. サービスの起動
11.6. バーチャルホスト
11.7. 設定ファイル
11.8. sysctl によるチューニング
11.9. ディスクのチューニング
11.10. Kernel 制限のチューニング
12. FreeBSD の起動のプロセス
12.1. この章では
12.2. 起動時の問題
12.3. MBR、起動ステージ 1、2 および 3
12.4. カーネル起動時の応答
12.5. Device Hints
12.6. init: プロセス制御の初期化
12.7. シャットダウン動作
13. ユーザと基本的なアカウントの管理
13.1. この章では
13.2. スーパーユーザアカウント
13.3. システムアカウント
13.4. ユーザアカウント
13.5. アカウント情報の変更
13.6. ユーザへの制限と設定
14. セキュリティ
14.1. この章では
14.2. はじめに
14.3. FreeBSDの安全性を高める
14.4. DES, MD5 と Crypt
14.5. S/Key
14.6. Kerberos
14.7. ファイアウォール
14.8. OpenSSL
14.9. IPsec
14.10. OpenSSH
15. ストレージ
15.1. この章では
15.2. デバイス名
15.3. ディスクの追加
15.4. RAID
15.5. 光メディア (CD & DVD) の作成と使用
15.6. フロッピーディスクの作成と使用
15.7. データテープの作成と使用
15.8. フロッピーディスクへのバックアップ
15.9. バックアップの基本
15.10. ネットワーク、メモリ、そしてファイルベースのファイルシステム
15.11. ファイルシステムのスナップショット
15.12. ファイルシステムクォータ
15.13. ディスクパーティションの暗号化
16. 地域化 (localization) - I18N/L10N の利用と設定
16.1. この章では
16.2. 基礎知識
16.3. 地域化の利用
16.4. 国際化に対応したプログラムのコンパイル
16.5. FreeBSD を特定の言語に地域化する
17. 開発の最前線
17.1. この章では
17.2. FreeBSD-CURRENT vs. FreeBSD-STABLE
17.3. ソースの同期
17.4. “World” の再構築
17.5. 複数のマシンで追いかける
IV. ネットワーク通信
18. シリアル通信
18.1. この章では
18.2. シリアル接続の基礎
18.3. シリアル端末
18.4. ダイアルインサービス
18.5. ダイアルアウトサービス
18.6. シリアルコンソールの設定
19. PPP と SLIP
19.1. この章では
19.2. ユーザ ppp の利用
19.3. カーネル PPP の利用
19.4. PPP オーバイーサネット (PPPoE) の利用
19.5. SLIP の利用
20. 電子メール
20.1. この章では
20.2. 電子メールを使う
20.3. sendmail の設定
20.4. MTA の変更
20.5. トラブルシュート
20.6. 先進的なトピックス
20.7. UUCP とともに SMTP を使う
20.8. ダイアルアップ接続でメールを使う
20.9. SMTP 認証
21. 高度なネットワーク
21.1. この章では
21.2. ゲートウェイとルート
21.3. Bridging
21.4. NFS
21.5. Diskless operation
21.6. ISDN
21.7. NIS/YP
21.8. DHCP
V. 付録
A. FreeBSD の入手方法
A.1. CDROM/DVD 出版社
A.2. FTP サイト
A.3. Anonymous CVS
A.4. CTM を使う
A.5. CVSup を使う
A.6. CVS タグ
A.7. AFS サイト
A.8. rsync ミラーサイト
B. 参考図書
B.1. FreeBSD 専門の書籍および雑誌
B.2. 利用者向けのガイド
B.3. 管理者向けのガイド
B.4. プログラマ向けのガイド
B.5. オペレーティングシステム内部
B.6. セキュリティの参考資料
B.7. ハードウェアの参考資料
B.8. UNIX® の歴史
B.9. 雑誌とジャーナル
C. インターネット上のリソース
C.1. メーリングリスト
C.2. Usenet ニュースグループ
C.3. World Wide Web サイト
C.4. Email アドレス
C.5. シェルアカウント
D. PGP 公開鍵
D.1. オフィサ
D.2. コアチームメンバ
D.3. 開発者
Index
Colophon
List of Tables
15-1. 物理ディスクへの名前付け
List of Examples
4-1. 手動で package をダウンロードしてローカルからインストールする
12-1. boot0 のスクリーンショット
12-2. boot2 のスクリーンショット
12-3. /etc/ttys の insecure コンソール
13-1. adduser の設定の変更
13-2. rmuser による対話的なアカウントの削除
13-3. スーパユーザによる対話的な chpass
13-4. 通常のユーザによる対話的な chpass
13-5. passwd
15-1. ssh 越しの dump の利用
15-2. RSH を設定した ssh 越しの dump を利用
15-3. ブートフロッピーを作成するスクリプト
15-4. FreeBSD 4.X での vnconfig を用いた既存のファイルシステムイメージのマウント
15-5. vnconfig を用いたファイルベースディスクの新規作成
15-6. FreeBSD 5.X での mdconfig を用いた既存のファイルシステムイメージのマウント
15-7. mdconfig を用いたファイルシステムイメージの新規作成
15-8. mdmfs を用いたファイルベースディスクの設定とマウント
15-9. FreeBSD 4.X での md メモリディスク
15-10. mdconfig を用いたメモリベースディスクの新規作成
15-11. mdmfs を用いたメモリベースディスクの新規作成
20-1. sendmail アクセスデータベースの設定
20-2. メールエイリアス
20-3. 仮想ドメインメール対応表の例
21-1. 出張所 LAN または 家庭 LAN
21-2. 本社 LAN や他の LAN
A-1. -CURRENT (ls(1)) をちょっと確認してから消してみます。
A-2. SSH を使って src/ ツリーをチェックアウトしてみます。
A-3. ls(1) のバージョンを 3.X-STABLE ブランチから調べてみます。
A-4. ls(1) の変更点のリストを (Unified diff で) 作ってみます。
A-5. 他のどんなモジュールの名前が 使われているか検索してみます。

前書き

想定している読者

最初の部分は FreeBSD を使い始めた人向けで、FreeBSD のインストールの 過程を手引きし、UNIX® の基礎となっている概念や慣習を丁寧に紹介します。 この部分に取り組むために必要なのは、探究心と、紹介された新たな概念を 理解する能力だけです。

その次の、ハンドブックのはるかに大きな部分では、FreeBSD システム 管理者が興味を抱くあらゆる種類の話題が分かりやすく言及されています。 一部の章は、その章の前に読んでおくべきことが推奨されており、各章の 始めの概要で述べられています。

さらなる情報源の一覧は、Appendix B をご覧ください。

第 1 版からの変更

第 2 版は、FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトの献身的な メンバーによる 2 年以上に渡る作業の頂点に立つものです。 この新たな版における主な変更は、次のようなものです。

この文書の構成

この文書は 3 部構成になっています。 第 1 部導入では、FreeBSD のインストールと 基本的な使い方を扱います。各章は順に読むことを想定していますが、 馴染み深い話題を扱った章は飛ばしてもよいでしょう。 第 2 部システム管理は、より上級の FreeBSD ユーザの関心をひく話題を広く扱っています。 各章の始めにはその章が何を扱っていて、 読者にどんな予備知識が期待されるかを簡潔に述べた概要がおかれています。 これは、その章に関心のない読者がそこを飛ばして興味のある章を 見つけられるようにするためです。 第 3 部は参考情報からなる付録です。

Chapter 1, はじめに

新規ユーザに FreeBSD を紹介します。ここでは、FreeBSD プロジェクトの歴史、目標と開発モデルについて述べています。

Chapter 2, インストール

インストール過程を一通りユーザに案内しています。 また、シリアルコンソール経由でのインストールのような 高度な話題もいくらか扱っています。

Chapter 3, UNIX の基礎知識

FreeBSD オペレーティングシステムの基本的なコマンドや 機能を扱っています。Linux やその他の UNIX 風のものに馴染んでいたら、 この章を飛ばしても構わないでしょう。

Chapter 4, アプリケーションのインストール

FreeBSD の革新的な “Ports Collection” および 標準的なバイナリパッケージによるサードパーティアプリケーションの インストールについて説明しています。

Chapter 5, X Window System

X Window System 全般と、特に FreeBSD 上での XFree86 の利用について述べています。 また、KDEGNOME のような 一般的なデスクトップ環境にも触れています。

Chapter 11, 設定とチューニング

システム管理者が FreeBSD システムを調整して最適な性能を 引き出すのに利用できるパラメータについて述べています。また、 FreeBSD で利用されている様な設定ファイルと そのありかも解説しています。

Chapter 12, 起動プロセス

FreeBSD の起動プロセスを解説し、このプロセスを 設定オプションで制御する方法を説明しています。

Chapter 13, ユーザと基本的なアカウン トの管理

ユーザアカウントの生成、操作について述べています。また、 ユーザーに課すことができる資源の制限や その他のアカウント管理作業について議論しています。

Chapter 8, FreeBSD カーネルのコンフィグレーション

どのような場合に新たにカーネルを構成する必要があるかを説明し、 カスタムカーネルのコンフィグレーション、構築、 インストールについて詳しく説明しています。

Chapter 14, セキュリティ

FreeBSD システムを安全に保つために役立つ Kerberos, IPsec, OpenSSH, ネットワークファイアウォールといった 利用可能な様々なツールについて説明しています。

Chapter 9, プリンタの利用

FreeBSD におけるプリンタの取り扱いを説明しています。たとえば、 バナーページ、プリンターの課金、初期設定といったことです。

Chapter 15, ストレージ

FreeBSD でストレージメディアやファイルシステムを どう扱うかを説明しています。対象は、物理ディスク、RAID アレイ、 光学およびテープメディア、メモリベースのディスク、 ネットワークファイルシステムなどです。

Chapter 16, 地域化

FreeBSD を英語以外の言語で使う方法を説明しています。 システムとアプリケーション両方のレベルの地域化を扱っています。

Chapter 6, デスクトップアプリケーション

Web ブラウザや生産性向上ツールのような 一般的なデスクトップアプリケーションをいくつか挙げ、 FreeBSD におけるインストール方法を説明しています。

Chapter 7, マルチメディア

システムを音声やビデオ再生に対応させるためにどう設定するかを 説明します。また、音声やビデオアプリケーションも例示しています。

Chapter 18, シリアル通信

FreeBSD システムに端末やモデムを、 ダイヤルインまたはダイヤルアウト用に接続する方法を説明しています。

Chapter 19, PPP と SLIP

FreeBSD で、PPP, SLIP や PPP over Ethernet を使って リモートシステムに接続する方法を説明しています。

Chapter 21, 高度なネットワーク

LAN 上の他のコンピュータとインターネット接続の共有、 ネットワークファイルシステムの利用、NIS 経由のアカウント情報の共有、 ドメインネームサーバの設定等々、 ネットワークに関する様々な話題を取り扱っています。

Chapter 20, 電子メール

電子メールサーバの構成要素をそれぞれ説明し、 最もよく使われているメールサーバソフトウェアである sendmail について、 単純な設定をとりあげています。

Chapter 17, 開発の最前線

FreeBSD-STABLE, FreeBSD-CURRENT と FreeBSD のリリースの 違いを説明します。どんなユーザにとって開発システムを追随するのが 有用かを述べ、その方法の概要をまとめています。

Chapter 10, Linux バイナリ互換機能

FreeBSD の Linux バイナリ互換機能を説明しています。また、 Oracle, SAP R/3, Mathematica® といった人気の高い Linux アプリケーションのインストールを詳しく説明しています。

Appendix A, FreeBSD の入手方法

FreeBSD を収録した CDROM や DVD の様々な入手先や、 FreeBSD をダウンロードしてインストールできるインターネット上の サイトを挙げています。

Appendix B, 参考図書

この文書は、もっと詳しい説明が欲しくなるかもしれない さまざまな題目について触れています。参考図書には、このハンドブックで 参照している、多くの素晴らしい本が挙げられています。

Appendix C, インターネット上のリソース

FreeBSD ユーザが FreeBSD について質問したり、技術的な 議論に参加できる、多くの公開された場について説明しています。

Appendix D, PGP 公開鍵

多くの FreeBSD 開発者の PGP fingerprint を載せています。

この文書で用いられている表記法

一貫して読みやすい文章を提供するために、この文書全体では以下の 表記法が用いられています。

書体による表記

イタリック体

イタリック体 のフォントは、ファイル名、URL, 強調表現、技術用語の最初の使用を表すのに使われています。

等幅

等幅フォントは、エラーメッセージ、 コマンド、環境変数、ports の名称、ホスト名、ユーザ名、 グループ名、デバイスの名称、変数、 コードの断片を表すのに使われています。

太字

太字のフォントは、 アプリケーション、コマンド、キーを表すのに使われています。

ユーザー入力

文章の他の部分と区別するため、キーは太字で 示されています。同時に押すことを意図したキーの組み合わせは、キーの間に `+' を入れて表されます。たとえば

Ctrl+Alt+Del

は、ユーザーが Ctrl, Alt それから Del キーを同時に 押すことを意図しています。

順に押すことを意図したキーは、カンマで区切って表されます。 たとえば

Ctrl+X, Ctrl+S

は、ユーザーが Ctrl キーと X キーを同時に押してから、 Ctrl キーと S キーを同時に押すことを 意図しています。

E:\> で始まる例は、MS-DOS® コマンドを表しています。特に注釈がなければ、それらのコマンドは最近の Microsoft® Windows® の “コマンドプロンプト” 環境でも 実行できます。

E:\> tools\fdimage floppies\kern.flp A:

# で始まる例は、FreeBSD 上でスーパーユーザ権限で 実行しなければならないコマンドを示しています。そのコマンドを入力するには、 root としてログインするか、 通常のアカウントでログインして、スーパーユーザ権限を取得するために su(1) を使います。

# dd if=kern.flp of=/dev/fd0

% で始まる例は、通常のユーザアカウントで実行するべき コマンドを示しています。特に断りのない限り、環境変数の設定やその 他のシェルコマンドには C シェルの文法が使われています。

% top

謝辞

あなたが手にしている文書は、 世界中の何百人もの人々の努力の賜物です。 誤字脱字の修正を送ったのか、文章を丸々投稿したのかによらず、 すべての貢献が役に立ちました。

多くの会社が、 著者らを雇用してフルタイムでこの文書に取り掛かれるようにしたり、 出版費用を出したりして、この文書を作り上げるのを援助してくれました。 特に、BSDi (その後 Wind River Systems に買収されました) は、フルタイムでこの文書の改善作業をするように FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトのメンバーを雇用し、それが 2000 年 3 月の最初の出版 (ISBN 1-57176-241-8) につながりました。 その後、Wind River Systems は、印刷出力の仕組みを整備し、 章を追加するために著者を何名か追加で雇用してくれました。この作業は、 2001 年 11 月の第 2 版の 出版 (ISBN 1-57176-303-1) に結実しました。

I. 導入

FreeBSD ハンドブックの第 1 部はユーザと FreeBSD が初めての管理者向けです。各章の内容は以下のとおりです。

  • FreeBSD の紹介

  • インストールの手順の解説

  • UNIX の基礎

  • FreeBSD で利用できる豊富なサードパーティ製のアプリケーションの インストール方法

  • UNIX におけるウィンドウシステム X、 およびクリエイティブなデスクトップ環境の設定の詳細の紹介

このハンドブックでは頻繁にページを飛すことなく前から後へと スムーズに読み進めるように、 後方への参照を極力抑えるようにしています。


Chapter 1. はじめに

改訂: Jim Mock.

1.1. この章では

FreeBSD に興味を持っていただきありがとうございます! この章では FreeBSD の歴史、目標、開発モデルなど、 FreeBSD プロジェクトに関するさまざまな事柄を扱います。

この章に書かれている話題は、次のようなものです。

  • FreeBSD とその他のオペレーティングシステムとの違い

  • FreeBSD プロジェクトの歴史

  • FreeBSD プロジェクトの目標

  • FreeBSD オープンソース開発モデルの基本的な考え方

  • そして、“FreeBSD” という名前の由来について


1.2. FreeBSD へようこそ!

FreeBSD は、4.4BSD-Lite から派生したオペレーティングシステムで、 Intel (x86 および Itanium®), AMD64, Alpha™, Sun UltraSPARC® コンピュータに対応しています。 他のアーキテクチャに対する移植も進行中です。 FreeBSD の概要については、 次のセクションをご覧ください。 FreeBSD の歴史や、 現在のリリースについても読むことができます。 プロジェクトへの何らかの貢献 (ソースコード、ハードウェア、 資金の提供など) について興味があれば、 FreeBSD への貢献をご覧ください。


1.2.1. FreeBSD で何ができるの?

FreeBSD には多くの注目すべき機能があります。 例を挙げれば以下のようになります:

  • 優先度を動的に調節する機能を備えることで アプリケーションとユーザとの間で円滑かつ公平な コンピュータ資源共有を実現し、 特に高い負荷にも耐えることができる堅牢さを備えた プリエンプティブマルチタスキング

  • 多くの人々が 1 つの FreeBSD システムをさまざまな目的で同時に使うことを可能にする マルチユーザ機能。 これは例えば、プリンタやテープデバイスといったシステムの周辺機器が、 そのシステムを利用する全てのユーザだけでなく ネットワーク経由においても自然な形で共有され、 さらに重要なシステム資源の使い過ぎを防ぐために 個々の資源に対する制限がユーザ単位、 グループ単位で設定できる、というようなことを意味しています。

  • SLIP や PPP, NFS, DHCP, NIS といった業界標準規格の サポートを含んだ堅固な TCP/IP ネットワーキング。 これによって、FreeBSD マシンが商用サーバと同じように相互に運用でき、 NFS (リモートファイルアクセス) や、電子メールサービスのような 極めて重要な機能を提供します。 また、WWW や FTP, ルーティング、ファイアウォール (セキュリティ) サービスを用いてインターネットと 接続できます。

  • アプリケーション (あるいはユーザ) がお互いに干渉できない ようにするメモリ保護機能。 アプリケーションがクラッシュしても、どのような場合でも 他のアプリケーションには影響を与えません。

  • FreeBSD は 32ビット のオペレーティングシステム (Alpha 版、Itanium 版、AMD64 版および UltraSPARC 版は 64 ビット) であり、 最初からそのようにこつこつと設計されました。

  • 業界標準である X Window システム (X11R6) は、普通の VGA カードやモニタでグラフィカルユーザ インタフェース (GUI) を提供し、 すべてのソースコードも一緒に提供されます。

  • Linux や SCO, SVR4, BSDI, NetBSD 用に作られた多くの プログラムとのバイナリ互換性

  • 何千ものすぐに実行可能な アプリケーションが FreeBSD の portspackages コレクションで利用可能です。 ここに用意されているものは ネットを探し回る必要がありません

  • インターネット上で入手可能な、 移植が容易な 何千ものアプリケーションを追加できます。FreeBSD は最も評判のよい商用の UNIX システムとソースコードレベルで互換性があります。このため、 ほとんどのアプリケーションは、もしあったとしてもほんの 少しの変更でコンパイルすることができます。

  • デマンドページング仮想メモリ とそれに “付随の VM/buffer キャッシュ” の設計は、 多くのメモリを要求する アプリケーションに対して効率よくメモリを 与えるようにする一方で、 他のユーザに対しても対話的な応答を維持します。

  • 複数の CPU を搭載したマシンにおける SMP 機能のサポート。

  • 完全な CC++, Fortran, Perl の 開発ツール。進んだ研究や開発のための多くの他の言語も ports や packages コレクションで提供されています。

  • システム全体のソースコード が提供されているので、 要求に合わせて環境を最大限に適合させることができます。 真のオープンシステムが利用できるのですから、 所有権のある解決方法に締めつけられ、 ベンダのなすがままになる必要はありません。

  • 膨大な量の オンラインドキュメント

  • もう書ききれません!

FreeBSD はカリフォルニア大学バークレイ校の Computer Systems Research Group (CSRG) による 4.4BSD-Lite リリースを基にしており、 BSD システムの開発の優れた伝統を守り続けています。 CSRG による素晴らしい活動に加えて、 FreeBSD プロジェクトは何千時間もの時間を注ぎ込んで、 実際の使用の場において最大の性能と信頼性を 発揮するためにシステムのチューニングをおこなっています。 多くの大企業が PC オペレーティングシステムの分野で 実現しようと奮闘しているそのような機能や性能、信頼性を FreeBSD は今すぐ提供できます!

あなたの思いつく限りのアプリケーションは、何でも FreeBSD で 実行できます。ソフトウェア開発からファクトリオートメーション、 在庫制御から遠く離れた人工衛星のアンテナの方向調整まで; 商用 UNIX 製品でできることは、FreeBSD でも十分にできるのです! また、FreeBSD は世界中の研究センターや大学によって開発される 文字通り何千もの高品質で、たいていはほとんど無料で利用できる アプリケーションによる恩恵を得ることができます。 商用のアプリケーションも提供されており、 日々増え続けています。

FreeBSD のソースコードは広く提供されているので、 システムも特別なアプリケーションやプロジェクトに合わせて、 いくらでもカスタマイズすることができます。 これは有名な商業ベンダから出ているほとんどのオペレーティング システムでは不可能なことです。以下に現在 FreeBSD を 使っている人々のアプリケーションの例をいくつか上げます:

  • インターネットサービス: FreeBSDに組み込まれている 頑強な TCP/IP ネットワーキング機能は次のようなさまざまなインターネット サービスの理想的なプラットフォームになります:

    • FTP サーバ

    • World Wide Web サーバ (標準、もしくは安全な [SSL])

    • ファイアウォールと NAT (“IP マスカレード”) ゲートウェイ

    • 電子メールサーバ

    • USENET ニュースおよび電子掲示板システム

    • さらにいろいろ…

    FreeBSD を利用すれば、小規模で安価な 386 クラスの PC でも気軽に導入することができますし、 事業の成長に合わせてアップグレードした 4 つの Xeon プロセッサと RAID ストレージデバイスを 備えたシステムでも、全くそのまま使うことができるのです。

  • 教育: あなたは計算機科学または工学の学生ですか? オペレーティングシステムやコンピュータアーキテクチャ、 ネットワーキングを学習するなら、FreeBSD を手に 経験するのが一番よい方法です。自由に利用できる CAD や数学、 グラフィックデザインのパッケージもいくつもあり、 コンピュータに関心を持った人が他の人 の成果を手に入れて利用するのにとても役に立ちます。

  • 研究: システム全体のソースコードが利用できるため、 FreeBSD はオペレーティングシステムの研究だけでなく、 計算機科学の他の部門においても優れたプラットフォームです。 自由に利用できる FreeBSD の特長は、オープンフォーラムで 議論される特別なライセンスの同意や制限について心配することなく、 離れたグループでもアイディアや開発の共有による共同研究を可能にします。

  • ネットワーキング: 新しいルータが必要? ネームサーバ (DNS) は? 内部のネットワークを人々から守るファイアウォールは? FreeBSD はすみに眠っている使われていない 386 や 486 の PC を簡単に 洗練されたパケットフィルタリング機能を持つ高級なルータに 変えることができます。

  • X Window ワークステーション: 自由に利用できる X11 サーバや Xi Graphics 社から提供されている 優れた商業サーバを使うことによって、安価な X 端末 として FreeBSD を使うこともできます。X 端末とは違って FreeBSD は多くのアプリケーションをローカルに走らせることもでき、 中心のサーバの負荷を軽減することも可能です。 FreeBSD は “ディスクレス” でもブート可能であり、 個々のワークステーションを安価で、容易に管理することさえ 可能にします。

  • ソフトウェア開発: 基本的な FreeBSD システムには 有名な GNU の C/C++ コンパイラやデバッガを含んだ完全な開発ツールがついてきます。

FreeBSD は、ソースとバイナリの両方とも、CDROM または anonymous FTP で入手可能です。 詳しくは Appendix A をご覧ください。


1.2.2. FreeBSD はどこに使われていますか?

FreeBSD は、以下のサイトに代表されるような、 インターネット上で最大クラスのサイトで利用されています。

また、この他にもあります。


1.3. FreeBSD プロジェクトについて

以下の節では簡単な歴史やプロジェクトの目標、 開発モデルなど、普段は表にでない話題を提供しています。


1.3.1. FreeBSD 小史

寄稿: Jordan Hubbard.

FreeBSD プロジェクトは 1993 年の始めに “Unofficial 386BSD Patchkit” の最後の 3 人のまとめ役によって、部分的に patchkit から派生する形で開始されました。ここでの 3 人のまとめ役というのは、Nate Williams と、Rod Grimes と、私 (Jordan K. Hubbard) です。

私たちのもともとの目標は、patchkit という仕組みではもう十分に解決できなくなってしまった 386BSD の数多くの問題を修正するための、386BSD の暫定的なスナップショットを作成することでした。 こういった経緯を経ているので、 このプロジェクトの初期の頃の名前が “ 386BSD 0.5 ” や “386BSD 暫定版 (Interim)” であったということを覚えている人もいるでしょう。

386BSD は、Bill Jolitz が (訳注: バークレイ Net/2 テープを基に) 作成したオペレーティングシステムです。当時の 386BSD は、ほぼ一年にわたって放っておかれていた (訳注: 作者がバグの報告を受けても何もしなかった) というひどい状況に苦しんでいました。 作者の代わりに問題を修正し続けていた patchkit は日を追うごとに不快なまでに膨張してしまっていました。 このような状況に対して、このままではいけない、 何か行動を起こさなければ、 ということで異議を唱えるものは私たちのなかにはいませんでした。 そして私たちは挑戦することを決断し、 暫定的な “クリーンアップ” スナップショットを作成することで Bill を手助けしようと決めたのです。しかし、 この計画は唐突に終了してしまいました。Bill Jolitz が、 このプロジェクトに対する受け入れ支持を取り下げることを突然決意し、 なおかつこのプロジェクトの代わりに何をするのかを一切言明しなかったのです。

たとえ Bill が支持してくれないとしても、 われわれの目標には依然として やる価値があると決心するのにさしたる時間はかかりませんでした。 そこで David Greenman が考案した名称 “FreeBSD” を私たちのプロジェクトの名前に採用し、 新たなスタートを切りました。 この時点でのプロジェクトの初期目標は、すでにこのシステム (訳注: 386BSD + Patchkit) を使っていた利用者たちと相談して決められました。 プロジェクトが実現に向けて軌道に乗ってきたことが明確になった時点で、 私は Walnut Creek CDROM 社に連絡してみました。CDROM を使って FreeBSD を配布することによって、 インターネットに容易に接続できない多くの人々が FreeBSD を簡単に入手できるようになると考えたからです。Walnut Creek CDROM 社は FreeBSD を CD で配布するというアイデアを採用してくれたばかりか、 作業するためのマシンと高速なインターネット回線を私たちのプロジェクトに提供してくれました。 当時は海のものとも山のものともわからなかった私たちのプロジェクトに対して、Walnut Creek CDROM 社が信じられないほどの信頼を寄せてくれたおかげで、 FreeBSD は短期間のうちにここまで大きく成長したのです。

CDROM による最初の配布 (そしてネットでの、 ベータ版ではない最初の一般向け配布) は FreeBSD 1.0 で、1993 年 12 月に公開されました。これはカリフォルニア大学バークレイ校の 4.3BSD-Lite (“Net/2”) を基とし、386BSD や Free Software Foundation からも多くの部分を取り入れたものです。 これは初めて公開したものとしては十分に成功しました。続けて 1994 年 5 月に FreeBSD 1.1 を公開し、 非常に大きな成功を収めました。

この時期、 あまり予想していなかった嵐が遠くから接近してきていました。 バークレイ Net/2 テープの法的な位置づけについて、Novell 社とカリフォルニア大学バークレイ校との間の長期にわたる 法廷論争において和解が成立したのです。和解の内容は、Net/2 のかなりの部分が “権利つき (encumbered)” コードであり、それは Novell 社の所有物である、 というバークレイ校側が譲歩したものでした。なお、Novell 社はこれらの権利を裁判が始まる少し前に AT&T 社から買収していました。 和解における譲歩の見返りにバークレイ校が得たのは、 4.4BSD-Lite が最終的に発表された時点で、 4.4BSD-Lite は権利つきではないと公式に宣言されること、 そしてすべての既存の Net/2 の利用者が 4.4BSD-Lite の利用へと移行することが強く奨励されること、という Novell 社からの “ありがたき天からの恵み” でした (訳注: 4.4BSD-Lite はその後 Novell 社のチェックを受けてから公開された)。FreeBSD も Net/2 を利用していましたから、1994 年の 7 月の終わりまでに Net/2 ベースの FreeBSD の出荷を停止するように言われました。ただし、 このときの合意によって、 私たちは締め切りまでに一回だけ最後の公開をすることを許されました。 そしてそれは FreeBSD 1.1.5.1 となりました。

それから FreeBSD プロジェクトは、まっさらでかなり不完全な 4.4BSD-Lite を基に、文字どおり一から再度作り直すという、 難しくて大変な作業の準備を始めました。“Lite” バージョンは、部分的には本当に軽くて、中身がなかったのです。 起動し、 動作できるシステムを実際に作り上げるために必要となるプログ ラムコードのかなりの部分がバークレイ校の CSRG (訳注: BSDを作っているグループ) によって (いろいろな法的要求のせいで) 削除されてしまっていたということと、4.4BSD の Intel アーキテクチャ対応が元々かなり不完全であったということがその理由です。 この移行作業は結局 1994 年の 11 月までかかりました。そしてその時点で FreeBSD 2.0 をネットと CDROM (12 月末ごろ) を通じて公開しました。これは、 かなり粗削りなところが残っていたにもかかわらず、 かなりの成功を収めました。そしてその後に、より信頼性が高く、 そしてインストールが簡単になった FreeBSD 2.0.5 が 1995 年の 6 月に公開されました。

私たちは 1996 年の 8 月に FreeBSD 2.1.5 を公開しました。 この出来が非常に良く、特に業務で運用しているサイトや ISP での人気が高かったので、私たちは 2.1-STABLE 開発分流から更に公開をおこなうことにメリットがあると考えました。 それが FreeBSD 2.1.7.1 で、2.1-STABLE 開発分流の最後を締めくくるものとして、 1997 年の 2月に公開されました。2.1-STABLE 開発分流 (RELENG_2_1_0) は現在、 保守のみをおこなう状態になっており、今後は、 セキュリティの改善や他の何か重要なバグフィックスのみがおこなわれるでしょう。

FreeBSD 2.2 の開発は、RELENG_2_2 開発ブランチとして、開発の本流 (“-CURRENT”) から 1996 年 11 月に分岐し、そして 1997 年 4 月に最初のリリース (2.2.1) が行なわれました。2.2 開発ブランチからは、さらに 97 年の夏と秋にリリースが行なわれ、 98 年 11 月に 2.2 開発ブランチの最終リリース (2.2.8) が 行なわれています。1998 年 10 月に FreeBSD 3.0 最初の公式リリースが 行なわれ、2.2 開発ブランチは開発の終了を迎えることになりました。

1999 年 1 月 20 日には、FreeBSD の開発ツリーが 4.0-CURRENT と 3.X-STABLE の各ブランチに再び分岐しました。 3.X-STABLE からは 3.1 が 1999 年 2 月 15 日に、 3.2 が 1999 年 5 月 15 日に、 3.3 が 1999 年 9 月 16 日に、 3.4 が 1999 年 12 月 20 日に、 そして 3.5 が 2000 年 6 月 24 日にリリースされました。 3.5 はリリースの数日後、 Kerberos に対するセキュリティ上の修正を組み込むために 小規模な更新がなされ、3.5.1 になりました。 3.5.1 は、この 3.X ブランチにおける最終リリースになる予定です。

2000 年 3 月 13 日に 4.X-STABLE ブランチが作成されました。 このブランチからはこれまでいくつものリリースが公開されています。 2000 年 3 月に初めて 4.0-RELEASE が公開され、 最新の 6.4-RELEASE は Nov 2008 に公開さ れました。

長い間延期されていた 5.0-RELEASE は、2003 年 1 月 19 日にアナウンスされました。これは 3 年近くにわたる作業の集大成であり、 このリリースより、FreeBSD は先進的なマルチプロセッサとアプリケーションスレッドに対応し、 また、UltraSPARCia64 プラットフォームへの対応も始まりました。 これに続いて 5.1 が 2003 年 6 月に公開されています。 -CURRENT ブランチからの最後の 5.X リリースは 5.2.1-RELEASE で、 2004 年 2 月に公開されました。

2004 年 8 月に RELENG_5 ブランチが作成され、続いて 5.3-RELEASE が 5-STABLE ブランチからのリリースの始まりを飾りました。 最新の 7.0-RELEASE は Feb 2008 に公開され ました。RELENG_5 ブランチからのリリースは、引き続き行われる予 定です。

長期的な開発プロジェクトは 6.0-CURRENT 開発ブランチ (トランク) で続けられ、 6.0 のスナップショットリリースが収録された CDROM (もちろん、ネットワーク上でも) は、開発の進行状況に応じて スナップショットサーバ より継続的に作成されています。


1.3.2. FreeBSD プロジェクトの目標

寄稿: Jordan Hubbard.

FreeBSD プロジェクトの目的は、いかなる用途にも使用でき、 何ら制限のないソフトウェアを供給することです。 私たちの多くは、 コード (そしてプロジェクト) に対してかなりの投資をしてきており、 これからも多少の無駄はあっても投資を続けて行くつもりです。ただ、 他の人達にも同じような負担をするように主張しているわけではありません。 FreeBSD に興味を持っている一人の残らず全ての人々に、 目的を限定しないでコードを提供すること。これが、 私たちの最初のそして最大の “任務” であると信じています。そうすれば、コードは可能な限り広く使われ、 最大の恩恵をもたらすことができるでしょう。これが、 私たちが熱烈に支持しているフリーソフトウェアの最も基本的な目的であると、 私は信じています。

私たちのソースツリーに含まれるソースのうち、 GNU 一般公有使用許諾 (GPL) または GNU ライブラリ一般公有使用許諾 (LGPL) に従っているものについては、多少制限が課せられています。ただし、 ソースコードへのアクセスの保証という、 一般の制限とはいわば逆の制限 (訳注1) です。 GPL ソフトウェアの商利用には、そのライセンスにある 複雑な側面が影響してくることがあります。 ですから私たちは、そうすることが合理的であると判断されたときには、 より制限の少ない、BSD 著作権表示を採用しているソフトウェアを 選択するようにしています。

(訳注1) GPL では、「ソースコードを実際に受け取るか、 あるいは、希望しさえすればそれを入手することが可能であること」 を求めています。


1.3.3. FreeBSD の開発モデル

寄稿: 浅見 賢.

FreeBSD の開発は非常に開かれた、柔軟性のあるプロセスです。 貢献者リスト を見ていただければわかるとおり、 FreeBSD は文字通り世界中の何百という人々の努力によって開発されています。 FreeBSD の開発環境は、 この何百という開発者がインターネット経由で共同作業できるようになっているのです。 新しい開発者はいつでも大歓迎ですので、FreeBSD technical discussions メーリングリスト にメールを送ってください。 FreeBSD announcements メーリングリスト もありますので、他の FreeBSD ユーザに自分のやっていることを宣伝したい時にはどうぞ使ってください。

あと、FreeBSD プロジェクトとその開発プロセスについて、 どなたにも知っていていただきたいのは以下のようなことです。

CVS リポジトリ

FreeBSD のソースツリーは CVS (Concurrent Versions System) によってメンテナンスされています。 CVS はソースコード管理用のフリーソフトウェアで、 FreeBSD のリリースにも含まれています。FreeBSD のメイン CVS リポジトリは米国カリフォルニア州のサンタクララ市に存在し、 そこから世界中のたくさんのミラーサイトにコピーされています。 -CURRENT-STABLE が含まれている CVS ツリーそのものは、 あなたのマシンにも簡単に取ってくることができます。 これについては ソースツリーの同期の章をご覧ください。

ソースツリー管理者

コミッター (committers)は CVS ツリーへの書き込み権限を持っている人、 FreeBSD のソースに変更を加えることができる人です (CVS でリポジトリに変更を加えるには cvs(1) commit というコマンドを使うので、 これらの人々は英語では “committers” と呼ばれます)。 開発者にコードを送って見てもらうのに一番いい方法は send-pr(1) コマンドを使うことです。 もし、何か問題があって send-pr が使えないなら FreeBSD committer's メーリングリスト にメールを送っていただいても構いません。

FreeBSD コアチーム

FreeBSD コアチーム は FreeBSD プロジェクトが会社だとすると取締役会にあたるものです。 コアチームとして一番重要な役割は FreeBSD プロジェクトが全体としてよい方向に向かっていることを確認することです。 責任感あふれる開発者を上記のソースツリー管理者として招くこと、 また仕事上の都合などでコアチームをやめた人たちの後任を見つけることもコアチームの役割です。 現在のコアチームは FreeBSD 開発者 (committer) の中から 2004 年 7 月に選挙によって選出されました。 コアチームを選出するための選挙は、2 年ごとに行なわれています。

コアチームのうち何人かは特定の担当分野を持っており、 システムのうち一部に特に重点をおいて面倒を見ています。 FreeBSD 開発者と担当分野の完全なリストはコントリビュータのリストをご覧ください。

Note: 忘れてほしくないのは、 コアチームのほとんどは FreeBSD に対してボランティアの立場であり、 FreeBSD プロジェクトからは何ら金銭的な支援を受けていない、 ということです。ですから、 ここでの “責任” は “保証されたサポート” ではありません。 そういう意味で、 上記の “取締役会” という例えはあまりよくないかもしれません。 むしろ、FreeBSD のために人生を棒に振ってしまった人の集まりといった方が正しいかも…。

その他のコントリビュータ

最後になりますが、 もっとも重要で多数をしめる開発者はフィードバック やバグフィクスをどんどん送ってくれるユーザ自身です。 FreeBSD の開発に関わっていきたいという人は、 議論の場である FreeBSD technical discussions メーリングリスト に参加するとよいでしょう。 FreeBSD 関連メーリングリストに関する詳細は、 Appendix C をご覧ください。

FreeBSD への貢献者リスト は日に日に長くなっています。 あなたも今日、何か送ることからはじめてみませんか?

もちろん FreeBSD に貢献するには、 コードを書くほかにもいろいろな方法があります。 助けが求められている分野については、 FreeBSD プロジェクトのウェブサイトをご覧ください。

ひとことで言うと、FreeBSD の開発組織はゆるやかな同心円状になっています。 ともすると中央集権的に見えがちなこの組織は、 FreeBSD のユーザがきちんと管理されたコードベースを 容易に追いかけられるようにデザインされているもので、 貢献したいという人を締め出す意図は全くありません! 私たちの目標は安定したオペレーティングシステムと 簡単にインストールして使うことのできる アプリケーションを提供することです。 この方法は、それを達成するために非常にうまくはたらきます。

これからFreeBSDの開発にたずさわろうという人に、 私たちが望むことはただ一つです。 FreeBSDの成功を継続的なものにするために、 現在の開発者と同じような情熱を持って接してください!


1.3.4. 現在のリリースについて

FreeBSD は自由に利用でき、 Intel i386™, i486™, Pentium®, Pentium Pro, Celeron®, Pentium II, Pentium III, Pentium 4 (とその互換品), Xeon™, DEC Alpha Sun UltraSPARC ベースのコンピュータで動作する、 4.4BSD-Lite ベースの全ソースつきのリリースです。 これはもともとカリフォルニア大学バークレイ校 CSRG グループのソフトウェアがベースとなっており、NetBSD, OpenBSD, 386BSD, そして Free Software Foundation の ソフトウェアなどにより拡張されています。

94 年末の FreeBSD 2.0 のリリースからみると、FreeBSD は性能、 機能、安定性の面で劇的に改善されました。 もっとも大きな変化は仮想メモリシステムに おける改良で、 統合化された VM/file バッファキャッシュを用いる ことで性能を向上させながらも FreeBSD のメモリの使用量を減らすことができたことです。そのおかげで、最低 5 MB メモリという制約上でも動作するようになりました。 その他の拡張としては、NIS のクライアントとサーバの完全なサポート、 トランザクション TCP のサポート、ダイヤルオンデマンド PPP, 統合された DHCP のサポート、改良された SCSI サブシステム、 ISDN, ATM, FDDI, Fast Ethernet や Gigabit Ethernet (1000 Mbit) アダプタへの対応、最新の Adaptec コントローラ対応の改良や、 数百件におよぶバグの修正などがあります。

FreeBSD では基本配布セットに加え、移植されたソフトウェア集 として数千の人気の高いプログラムを提供しています。 この文書を印刷している時点で 19,000 以上の ports (移植ソフトウェア) が存在します。 ports には http (WWW) サーバから、ゲーム、言語、 エディタまでありとあらゆるものが含まれています。 ports はオリジナルソースに対する “差分” という形で表現されており、 Ports Collection 全体でも 445 MB 程度にしかなりません。 こうすることで ports の更新を容易にし、 昔の 1.0 Ports Collection が要求したディスクスペースよりも少な くて済むようになります。 ports をコンパイルするには、 インストールしたいと思っているプログラムのディレクトリに移動し、 make install とすると、 あとはすべてシステムがやってくれます。 どの ports もオリジナルの配布セットを動的に CDROM や近くの FTP サーバから取ってくるので、 ディスクは構築したいと思っている ports の分だけを準備しておけば十分です。 ほとんどの ports は、すでにコンパイルされた状態で “package” として提供されており、 ソースコードからコンパイルしたくない場合、これを使うと (pkg_add というコマンドで) 簡単にインストールできます。 package と ports に関する詳細は、Chapter 4 をご覧ください。

最近の FreeBSD マシンであれば、 /usr/share/doc というディレクトリに、インストールの手順や FreeBSD を利用する上で有用なドキュメントがたくさんあります。 これらのローカルにインストールされたドキュメントは、HTML ブラウザを使って、以下の URL から 参照することができます。

FreeBSD ハンドブック (英文オリジナル)

/usr/share/doc/handbook/index.html

FreeBSD に関する FAQ

/usr/share/doc/faq/index.html

また、 http://www.FreeBSD.org/ にはマスタ (かなり頻繁に更新されます) がありますので、 こちらも参照してください。


Chapter 2. FreeBSDのインストール

改訂: Jim Mock , 2000 年 1 月.


2.1. この章では

この章では, あなたのシステムに FreeBSD をインストールする方法について説明しています. FreeBSD は, CD-ROM, フロッピーディスク, 磁気テープ, MS-DOS パーティション, (モデムや LAN を経由できるなら) anonymous FTP や NFS を通じてインストールすることができます.

どのインストール方法を利用する場合も, まず 次のセクションで説明する インストールディスクの作成から始める必要があります. あなたが今すぐにインストールするつもりがなくとも, このディスクでコンピュータを起動すれば, あなたのハードウェアを FreeBSD で利用する上で重要な情報を得ることができます. また, その情報はどのインストール方法が利用できるのかについての判断材料にもなりますし, さらに, 後々起こるかも知れない問題を解決する手がかりにもなるでしょう.

もし anonymous FTP を使用してインストールすることを考えているなら, 必要な作業はインストールフロッピーを用意することだけです. インストールプログラムは自動的に, 他に必要なものを用意してくれます.

FreeBSD の入手に関する詳しい情報は, 付録の FreeBSD の入手方法 をご覧ください.

さて, これまでの説明では, まだ具体的に何をすれば良いのかはっきりしないと思います. 続いて, 次のインストールガイドへ進んでください.


2.2. インストールガイド

この節では FreeBSD のインストールの準備から, 実際にインストールするところまでをひととおり解説しています. もし, 何か足りないな, と思われる部分に気付かれましたら, FreeBSD documentation project メーリングリスト まで電子メールでお知らせください.

訳注: FreeBSD documentation project メーリングリスト へのメールは英語でお願いします. 日本語訳に関するお問い合わせや, 英語でのやりとりが不安な方は 日本語ドキュメンテーションプロジェクト まで日本語でお問い合わせください.




2.2.1. インストールの準備

FreeBSD をインストールするには, その前にさまざまな準備作業が必要になります. これから, それぞれのインストール方法に対して どのような下準備が必要かを説明します.

まず最初に, あなたの使っているハードウェアが FreeBSD でサポートされているかどうか確認しなければなりません. これには, サポートされている設定一覧 の節が便利です. ;-) SCSI コントローラやイーサネットアダプタ, サウンドカード等, あなたのマシンが装備している“拡張カード”のリストを作っておくと良いでしょう. このリストには割り込み番号 (IRQ) や IO ポートのアドレスといった, 拡張カードの設定に関する内容も書いておきます.


2.2.1.1. インストールフロッピーの作成

何枚かのフロッピーディスクを用意します. これらのディスクは あなたのコンピュータを起動して, インストーラを起動するのに使用します. この手順は, あなたのシステムが CDROM からの起動をサポートしていて, CDROM からインストールを行う場合には必要ありません. もしそうでなければ, 起動用のフロッピーが必要です.

Note: あなたのシステムが CDROM からの起動をサポートしているかどうかわからない場合は, 試してみてください. 普通にドライブに CDROM を入れてシステムを再起動します. その際, システムがハードディスクよりも先に CDROM から起動を試みるように, BIOS の設定を変更する必要が あるかも知れません.

Tip: もしあなたが CDROM を持っていても, ファイルをダウンロードすることには意味があります. それは, CD がリリースされた後に FreeBSD のインストーラのバグが見つかった場合, FTP サイトのイメージは速やかに修正されるからです. 当たり前のことですが, プレスされた後の CD が修正されることはありません.

  1. 起動フロッピーイメージの入手

    イメージは .flp という拡張子のファイルです. FreeBSD の CD-ROM を持っている場合は, floppies サブディレクトリの中にあります. また, FreeBSD の FTP サイトの floppies ディレクトリおよび, そのミラーサイトからイメージをダウンロードすることも可能です.

    ファイルの名前は (時々) FreeBSD のリリースによって, またインストールを行うアーキテクチャによっても異なります. FTP サイトにあるインストール用起動ディスクのイメージに関する説明において, あなたが必要とするファイルに関する最新の情報が提供されています.

  2. フロッピーディスクの準備

    ダウンロードしたイメージファイル一つに対して, 欠陥の無いフロッピーディスクを一枚用意する必要があります. 欠陥が無いことを確認する簡単な方法は, ディスクをフォーマットしてみることです. フォーマット済みで販売されているフロッピーディスクを信頼してはいけません.

    Important: FreeBSD をインストールしようとした時に, インストーラがクラッシュもしくはフリーズしてしまったり, 不正な振る舞いをする場合にまず疑わなければならないのは, 起動フロッピーです. 別のディスクにイメージファイルを書き込んで, もう一度試してみてください.

  3. イメージファイルのフロッピーディスクへの書き込み

    kern.flp というイメージファイルは, ディスクにコピーする通常ファイルではありません. これらはディスク全体の内容を含んだイメージファイルです.

    したがって, DOS の copy のような コマンドを使用してファイルを書き込むことはできません. これには, イメージを直接ディスクに書き込む特別なツールを使用する必要があります.

    もし DOS が動いているコンピュータ上でフロッピーを作成する場合は, わたしたちが提供する fdimage というツールを使用します.

    E: にある CD-ROM を利用して起動フロッピーを作成するには, 次のようにします.

    E:\> tools\fdimage floppies\kern.flp A:
    

    これをそれぞれの .flp ファイルに対して 毎回新しいフロッピーディスクに入れ換えながら繰り返します. コマンドは .flp の存在する場所に応じて調整してください. もし CD-ROM を持っていない場合には, FreeBSD の FTP サイトの tools ディレクトリから fdimage をダウンロードすることができます.

    (他の FreeBSD システムなどの) UNIX システム上で 起動フロッピーに書き込む場合は, dd(1) コマンドが利用できます. FreeBSD 上でなら, コマンドの実行は次のようになるでしょう.

    # dd if=kern.flp of=/dev/rfd0
    

    FreeBSD 上で /dev/rfd0 は 一台目のフロッピーディスク (A: ドライブ) を表し, /dev/rfd1 は同様に, 二台目のフロッピーディスク (B: ドライブ) を表します. 他の異なる UNIX システムでは, フロッピーディスクのデバイスに 違う名前が使われているかも知れません. 必要に応じて, それぞれのシステムに付属する文書を参照する必要があるでしょう.


2.2.1.2. CDROM からインストールする前に

あなたの CDROM ドライブが FreeBSD でサポートされない型である場合は, MS-DOS パーティションのセクションをご覧ください.

BSDi の FreeBSD CD-ROM からインストールする場合は, 準備作業のすべてを行なう必要はありません (その他の CDROM でもそうだと思いますが, わたしたちはその CDROM の構成を知りませんので, 確実にそうかどうかはわかりません). Walnut Creek の CD-ROM に収録されている install.bat で直接 FreeBSD を起動することもできますし, makeflp.bat で起動フロッピーディスクをつくることも可能です.

CD が El Torrito 規格の起動をサポートしていて, あなたのシステムが CDROM から直接起動する機能をサポートしているなら (多くの古いシステムは サポートしていません), 単に FreeBSD の CD の一枚目をドライブに CD を入れてシステムを再起動してください. すると CD から直接起動して, インストールメニューが表示されます.

MS-DOS パーティションからインストールするつもりでいて, CD ドライブにアクセス可能なドライバが組み込まれているなら, CDROM に入っている install.bat スクリプトを起動してください. これは, DOS から直接 FreeBSD のインストールへと進みます.

Note: これは本当の DOS から行なわなければいけません (たとえば DOS モードで起動するなど). Windows の DOS プロンプトからでは駄目です.

(DOS から) 最も簡単なインタフェースを使うには, view と入力してください. すると DOS メニューユーティリティが起動し, 可能なすべてのインストール方法の選択ができるようになります.

UNIX システム上で起動フロッピーを作成する場合は, このガイドのインストールフロッピーの作成のセクションを参照してください.

DOS から, もしくはフロッピーディスクからの起動が完了したら, インストールプログラムでインストールメディアとして CDROM を選択することができるようになっているはずです. すべての配布ファイルは, CDROM から読み込まれますので, 他の種類のインストールメディアは不要です.

システムのインストールがすべて終わって (ハードディスクから) 再起動したら, 次のように入力することで, いつでも CDROM をマウントすることができます:

# mount /cdrom

CD をドライブから取り出す前にはまず, 必ずアンマウントする必要があります. アンマウントは次のコマンドで行なうことができます.

# umount /cdrom

単純にドライブから取り出さないように!

Note: インストールに入る前に CD-ROM をドライブに入れておいて, インストールフロッピーディスクが立ち上がるときに CD-ROM を見つけられるようにしておくようにしましょう. CD-ROM をデフォルトでシステムにつけ加えたい場合も CD-ROM を入れておきます (インストールメディアとして実際に CDROM を選択しない場合も同様).

おわりに, あなたのマシンの CD-ROM を直接使って, FTP 経由で別のマシンに FreeBSD をインストールさせたいとします. やり方は簡単です. あなたのマシンのインストールが終了した後に, vipw コマンドを使って, passwd ファイルに以下の行を追加します.

ftp:*:99:99::0:0:FTP:/cdrom:/nonexistent

こうするとあなたのマシンにネットワーク接続できる人 (そして, login 許可を持っている人) は, メディアタイプとして FTP を選択できるように なります. 具体的には, FTP サイトの選択メニューから ``Other'' を選択して, ftp://あなたのマシンのアドレス を入力します.

Note: もしインストールの途中であなたのシステムの anonymous FTP を有効にしたなら, 上の設定はインストーラが自動的に 行います.


2.2.1.3. フロッピーディスクからのインストールの前に

あなたがフロッピーディスクからのインストールをしなくては ならない場合 (私たちはこの方法を とらない ことを強く提案します), その理由はハードウェアがサポートされてなかったためか, 単にいばらの道を通ることを楽しんでいるからでしょうが, インストール用の フロッピーディスクを用意する必要があります.

最低でも bin (基本配布ファイル) ディレクトリ内のすべてのファイル を入れられるだけの 1.44 メガバイトか 1.2 メガバイトのフロッピーディスク が必要です. これらのフロッピーディスクを DOS で作成している場合は, フロッピーディスクは「MS-DOS の FORMAT コマンドでフォーマット」 されなくてはなりません. Windows をお使いの場合は, Windowsのエクスプローラを使用してディスクを 初期化してください. (A: ドライブを 右クリックして, "フォーマット"を選択します).

工場での初期化済みディスクを「信用しないでください」. 念のためにあなた 自身でフォーマットし直してください. ユーザからのトラブル報告の多くは ちゃんと初期化されていないディスクを 使用していたことが原因となっています. 私が特にフォーマットし直してくださいと述べているのも, この理由からです.

他の FreeBSD マシンでフロッピーディスクを作成している場合, フォーマットすることは悪いことではありません. いちいち DOS ファイルシステムのフロッピーディスクを作成する必要は ありませんので, disklabel コマンドと newfs コマンドを使って, 次のような手順で (3.5 インチ 1.44 メガバイトディスク用の) UFS ファイルシステムを 作成することもできます.

# fdformat -f 1440 fd0.1440
# disklabel -w -r fd0.1440 floppy3
# newfs -t 2 -u 18 -l 1 -i 65536 /dev/rfd0

Note: 5.25 インチの 1.2 メガバイトディスクの場合は "fd0.1200" と "floppy5" にしてください

これで他のファイルシステムと同様に mount して書き込むことができます.

フォーマットされたフロッピーディスクを用意したら, それらにファイル をコピーしなくてはなりません. 配布ファイルはいくつかのかたまり にわかれていて, これらのかたまり五つで一般的な 1.44 メガバイトの フロッピーディスクに収まるようになっています. フロッピーディスクに 入るだけファイルを入れていって, 配布ファイルをすべてコピーしてください. それぞれの配布ファイルはサブディレクトリに コピーする必要があります. たとえば, a:\bin\bin.aaや, a:\bin\bin.abのようになります.

インストールメディアの選択場面になったら, “Floppy” を選択して, 残りの指定をやってください.


2.2.1.4. ハードディスクの MS-DOS パーティションからインストールする前に

ハードディスクの MS-DOS パーティションからインストールするときは, まずファイルを c:\freebsd にコピーします. CD-ROM にあるディレクトリ構造を反映してコピーしなくてはなりません. そこで, DOS の xcopy コマンドの使用をおすすめします. たとえば, FreeBSD の最低限のインストールをするには, このような手順で コピーします.

C:\> md c:\FreeBSD
C:\> xcopy e:\bin c:\FreeBSD\bin\ /s
C:\> xcopy e:\manpages c:\FreeBSD\manpages\ /s

ここで, C: ドライブには十分なディスクスペースが残っており, CD-ROM は E: ドライブに接続されているものとします.

CDROM ドライブを持っていない場合, ftp.FreeBSD.org から配布ファイル (DISTS) をダウンロードすることができます. それぞれの配布ファイル (DISTS) は, それぞれ独自の ディレクトリに入っています; たとえば, bin 配布ファイルは 7.0/bin ディレクトリにあります.

MS-DOS からたくさんの配布ファイル (DISTS) をインストールしたい (そしてディスクの余裕がある) 場合は, それぞれ c:\freebsd ディレクトリにコピーします -- BIN 配布ファイルは, 最低限必要なものです.


2.2.1.5. QIC/SCSI テープからのインストールの前に

テープからのインストールは, おそらく FTP を利用したオンライン インストールか, CD-ROM を利用したインストールができない場合の, もっとも簡単な方法でしょう. インストールプログラムは, 以下のような コマンドを使用して, 単純に配布ファイルがテープ上に tar されていることを 期待しています.

# cd /freebsd/distdir
# tar cvf /dev/rwt0 dist1 ... dist2

インストールに入る前に, テンポラリ (一時使用) ディレクトリに 十分なディスクスペースを確保して, 作成したテープのすべての ファイルを格納できることを確認してください (テンポラリディレクトリは 自分で選ぶことができます). テープの特性上, ランダムにアクセスするこ とができませんので, 一時的に極めて大量の容量を必要とします. テープに準備しただけの量のディスクスペースを 一時的に使用することに 留意してください.

Note: インストールに入るときは, 起動フロッピーディスク から立ち上げる にテープをドライブに入れておかなくてはなりません. さもないとインストール時のデバイス検出のときにテープを 見つけられません.


2.2.1.6. ネットワーク経由のインストールの前に

三つの物理的な接続形態で, ネットワーク経由のインストールを おこなうことができます. シリアルポート (SLIP もしくは PPP), パラレルポート (PLIP (laplink ケーブル使用)), またはイーサネット (標準的なイーサネットコントローラ (いくつかの PCMCIA カードにも対応)) を使用することができます.

SLIP のサポートはまだまだ原始的とも呼べる方法なので, ラップトップと 他のコンピュータをシリアルケーブルで接続するといった具合いに, 直接接続してなくてはいけません. SLIP インストールは, ダイヤル機能を 持っていませんので, インストールするためには直接接続しなくてはなりません. PPP インストールではダイヤルアップ接続が可能ですので, できれば PPP 接続の 方を選択しましょう.

もしもあなたがモデムを使用しているなら, あなたに残された選択肢は ほぼ間違いなく PPP インストールでしょう. インストール時に必要になりますので, サービスプロバイダ (ISP) に関する情報を用意しておきましょう.

PPP ダイヤルの際は, とてもシンプルな端末エミュレーターで 作業することになります. もし ISP に接続するのに PAP や CHAP を用いるなら (言い換えると, もしあなたが Windows で ISP に接続する時に スクリプトを使用していないのであれば), dialppp のプロンプトに対して入力 するだけでいいです. しかしそれ以外の場合は, お手持ちのモデムで ISP にダイヤルするための``ATコマンド''の使い方を 知っておく必要があります. これ以上の情報については, handbookFAQ のユーザー PPP エントリーを参照してください. 問題が起きた場合には, set log local ... コマンドを用いてログを画面に吐くこともできます.

FreeBSD (2.0R 以降) の動いている別のマシンと直接接続が可能でしたら, “laplink” パラレルポートケーブルで接続することを考えてみましょう. パラレルポート経由のデータ転送スピードは, シリアルラインでの 一般的なスピード (最高 50kbit/sec) よりもずっと高速ですので, 高速にインストールすることができます.

最後になりますが, ネットワークインストールのうちでもっとも高速なものとしては イーサネットアダプタを使用するのがあげられます. FreeBSD ではきわめて多くの PC イーサネットカードをサポートしています. サポートされている カードの表 (と, 必要な設定) は, サポートされているハードウェア に書いてあります. サポートされている PCMCIA カードを使っている場合には, ラップトップの電源を 入れる「前」に差し込んでおくことにも注意してください. 残念ながら今の FreeBSD は, インストール時の活線挿抜には対応していません.

ネットワークでの IP アドレス, あなたのアドレスクラスに対応した ネットマスク, マシン名を知っておくことも必要です. PPP 接続を利用したインストールを行いたいけれども固定 IP アドレスを持っていないという場合は, ISP が自動的に IP アドレスを割り当てます. ネットワーク管理者の方に たずねればどんな値を使ったらよいかを教えてくれるでしょう. もしも他のホストを IP アドレスではなくて名前で引きたい場合, ネームサーバとゲートウェイ のアドレスも知らなくてはなりません (PPP をご使用の場合は, プロバイダの IP アドレスになります). HTTP proxy (下記参照) 経由で FTP インストールを行いたい場合は, proxy サーバのアドレスも必要になります. これらのうちのすべて, またはいくつかを 知らない場合は, イーサネット経由でのインストールを始める前に「まず」 ネットワーク管理者に相談してください.


2.2.1.6.1. NFS インストールのための下準備

NFS インストールはまったく単純明解です. FreeBSD の配布ファイルを サーバの好きな場所にコピーしておいて, メディア選択で NFS を選択します.

もしサーバが “privileged (特権) ポート” へのアクセスのみをサポート している場合, (Sun ワークステーションの標準ではこうなっています) インストールを進める前に Options メニューを選択して, ``privileged port'' オプションを選択してください.

イーサネットカードの性能が悪くて, 転送速度が遅くて困っている場合も, 適当な Options を選択するとよいでしょう.

NFS 経由でインストールするためには, サブディレクトリも 含めたマウントにサーバが対応している必要があります. たとえば, FreeBSD 7.0 の配布ファイルが ziggy:/usr/archive/stuff/FreeBSD にあるとすると, マシン ziggy では /usr/usr/archive/stuff だけではなく, /usr/archive/stuff/FreeBSD の直接マウントが可能に なっていなければなりません.

FreeBSD の /etc/exports ファイルでは, このことは -alldirs オプションによって制御されています. 他の NFS サーバの場合だとまた話が違ってくるかもしれません. もしもサーバから “permission denied” というメッセージが 返ってくるようでしたら, サブディレクトリマウントをちゃんと 有効にできていないことが考えられます.


2.2.1.6.2. FTP インストールのための下準備

FTP 経由のインストールは, FreeBSD 7.0 の最新バージョンを ミラーしているどのサイトからでも可能です. 世界中の妥当な FTP サイトの 選択肢をメニューに並べておきました.

このメニューに出ていない他の FTP サイトからインストール する場合や, ネームサーバの設定に問題が生じた場合は, メニューでサイト ``Other'' を選ぶところで, お好みの URL でサイトを指定することができます. URL として直接 IP アドレスで指定してもよく, 直接指定した場合はネームサーバ がなくても FTP インストールが可能になります. たとえば, 以下のようにします.

ftp://209.55.82.20/pub/FreeBSD/7.0-RELEASE

FTP 経由のインストールを行う場合, active, passive, HTTP proxy 経由の三種類のモードが利用できます.

FTP Active

すべての FTP 転送の際に “Active” モードを使用します. ファイアウォール内部のマシンではうまく動きませんが, passive モードをサポートしていない古い FTP サーバでも 動作します. passive モードでの FTP 転送 (こちらが デフォルトです) が失敗した場合は, active を使ってください.

FTP Passive

すべての FTP 転送の際に “Passive” モードを使用します. このモードを使用することで, ランダムポートアクセスインを 許さないファイアウォールを 越えることができるようになります.

HTTP proxy 経由の FTP

この方法では, (ウェブブラウザと同様に) HTTP プロトコルを使って proxy サーバに接続し, FTP の操作を実現します. proxy サーバは FTP 要求を (訳注: HTTP から FTP に) 変換して FTP サーバに送るため, ファイアウォールが FTP 接続を禁止していても, HTTP proxy サーバが提供されていれば ファイアウォールを超えた FTP 接続を行なうことが可能です. この方法を用いる場合は, FTP サーバの他に proxy サーバを指定する必要があります.

Note: FTP proxy には HTTP proxy タイプでないものもありますが, そういったタイプは非常にまれです. どちらであるかわからないような場合は大抵, 上で述べている HTTP proxy タイプであると考えて良いでしょう.

通常 proxy FTP サーバに対しては, ユーザ名の一部として “@” 記号に続いて実際に接続したいサーバの名称を与える必要が あります. そうすると proxy サーバは本当のサーバの「ふり」 をするようになります. たとえば: ftp.FreeBSD.org から ポート番号 1234 で要求を待つ proxy FTP サーバ foo.bar.com を使って インストールしたいとします.

この場合では, 「オプション」メニューで FTP username を ftp@ftp.FreeBSD.org, パスワードとして自分の電子メールアドレス を指定します. インストールメディアとして FTP (または proxy サーバがサポートしていれば passive FTP), URL を以下のようにします: ftp://foo.bar.com:1234/pub/FreeBSD

ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD に対する FTP 要求については foo.bar.com が代理で処理をおこなうことになり, むこう のマシンからインストールすることができます (インストール時 の要求により ftp.FreeBSD.org からファイルをもってきます).


2.2.1.7. BIOS によるドライブの番号付けの確認

BIOS の, ケーブルのつなぎ直しを必要としない番号の 付け替え機能を利用している場合は, 混乱しないように, まずはじめに Section 15.1 を読んでください.


2.2.2. FreeBSD のインストール

ここまでのインストールの準備段階を状況に応じて完全に行うと, FreeBSDをインストールする準備が整います.

何かうまくいかなかった場合は, あなたが使おうとしている インストールメディアのことが書いてある箇所まで戻って もう一度読むとよいでしょう. おそらく最初読んだときに 見落していた, 有効なヒントがあるものと思います. ハードウェアの問題が出てきたとか, FreeBSD がまったく 立ち上がらない場合は, boot フロッピーディスクに提供されている Hardware Guide を読んで, 何か解決方法はないか探してください.

FreeBSD の起動フロッピーディスクには, インストールをおこなうために 必要と思われるすべてのオンラインドキュメントを用意してあります. もしもそのドキュメントがお望みのものでないようでしたら, 私たちはあなたが何にもっとも困っているのかを知りたいと思います. コメントを FreeBSD documentation project メーリングリスト にお送りください. FreeBSD のインストールプログラム (sysinstall) を, うっとうしい “step-by-step” ガイドなしに, プログラム自身で使用方法がわかるようにするのが最終目標です. 目標達成までには時間がかかりそうですが, ともかくそれが 目標なのであります :-)

閑話休題. ここに, “典型的なインストールの手順” を まとめてみましたので, お役にたてるものと思います.

  1. kern.flp を書き込んだフロッピーで 起動します. その後, 指示に従ってこれを取り出し, mfsroot.flp を書き込んだフロッピーを ドライブに入れ return キーを叩きます. ハードウェアの性能に よりますが, 起動には 30秒から 3分かかります. 起動したら 初期選択画面が出てくるでしょう. もしも kern.flp からまったく起動 しなかったり, どこかの段階で起動が止まってしまった 場合は, ハードウェアガイド の Q&A を読んで, 理由を探ってみます.

  2. F1 キーを叩きます. メニューシステムとインストールプログラム 全般に対しての使い方が表示されます. このメニューシステムを 使ったことがない場合は, 徹底的に読んでください.

  3. Options を選択し, 他に必要な特別な選択を おこないます.

  4. 典型的なインストールでおまかせしたいか, それぞれの段階をいちいちコントロールしたいか (可能であれば適切なデフォルトを使用して) 簡単にさっさと 済ませたいかによってそれぞれ, Standard, Custom, または Express を選択してください. FreeBSD を初めて使う方には, Standard を一番におすすめします.

  5. final configuration メニューからは, メニュー形式のさらに 進んだ設定をおこなうことができます. ネットワーク周りの 設定は, 特に CD-ROM / テープ / フロッピーディスクから インストールして, まだネットワーク設定をおこなっていない 人にとっては特に重要でしょう. インストールの時点できちんと 設定しておけば, ハードディスクからシステムを立ち上げ直した 時点でネットワーク接続ができるようになっていることでしょう.


2.3. サポートされているハードウェア

現在 FreeBSD は, ISA, VLB, EISA, PCI バスを搭載した, 386SX から Pentium クラス までのさまざまな種類の PC で動作します (386SX はおすすめではありません). IDE, ESDIドライブや, さまざまな SCSI コントローラ, ネットワークカードや シリアルカードにも対応しています. FreeBSD は IBM のマイクロチャネル (MCA) バスもまたサポートしています.

FreeBSD を走らせるには, 最低 8メガバイトの RAM が推奨されます. あなたのハードウェアによっては, それより少ないメモリでは 問題が発生する可能性があるため, 16メガバイトの RAM を推奨します.

以下のリストは, 現在 FreeBSD で動作が確認されているハードウェアの リストです. 他のハードウェアでも問題なく動いていると思いますが, 私たちのところには情報は入ってきていません.


2.3.1. ディスクコントローラ

  • WD1003 (あらゆる MFM/RLL)

  • WD1007 (あらゆる IDE/ESDI)

  • IDE

  • ATA

  • Adaptec 社製 1535 ISA SCSI コントローラ

  • Adaptec 社製 154X シリーズ ISA SCSI コントローラ

  • Adaptec 社製 174X シリーズ EISA SCSI コントローラ (スタンダード, エンハンスドモード)

  • Adaptec 社製 274X/284X/2920C/294X/2950/3940/3950 (Narrow/Wide/Twin) シリーズ EISA/VLB/PCI SCSI コントローラ

  • Adaptec 社製 AIC-7850, AIC-7860, AIC-7880, AIC-789X オンボード SCSI コントローラ

  • Adaptec 社製 1510 シリーズ ISA SCSI コントローラ (起動デバイスとしては使用できません)

  • Adaptec 社製 152X シリーズ ISA SCSI コントローラ

  • AHA-152X および SoundBlaster SCSI カードなどの Adaptec 社製 AIC-6260 および AIC-6360 を使用したボード.

  • AdvanSys 社製 SCSI コントローラ (全てのモデル).

  • BT-948, BT-958, BT-9580 などの BusLogic 社製 MultiMaster “W” シリーズホストアダプタ.

  • BT-946C, BT-956C, BT-956CD, BT-445C, BT-747C, BT-757C, BT-757CD, BT-545C, BT-540CF などの BusLogic 社製 MultiMaster “C” シリーズホストアダプタ.

  • BT-445S, BT-747S, BT-747D, BT-757S, BT-757D, BT-545S, BT-542D, BT-742A, BT-542B などの BusLogic 社製 MultiMaster “S” シリーズホストアダプタ.

  • BT-742A, BT-542B などの BusLogic 社製 MultiMaster “A” シリーズホストアダプタ.

  • BusLogic 社製 MultiMaster の完全なクローンである AMI 社製 FastDisk コントローラもサポートされます.

    Note: BusLogic/Mylex 社製 “Flashpoint” アダプタはまだサポートされていません.

  • DPT 社製 SmartCACHE Plus, SmartCACHE III, SmartRAID III, SmartCACHE IV, および SmartRAID IV SCSI/RAID コントローラ. DPT 社製 SmartRAID/CACHE V はまだサポートされていません. DPT 社製 PM3754U2-16M SCSI RAID コントローラは サポートされています.

  • Compaq 社製 Intelligent Disk Array コントローラ: IDA, IDA-2, IAES, SMART, SMART-2/E, Smart-2/P, SMART-2SL, Integrated Array, および Smart Arrays 3200, 3100ES, 221, 4200, 4200, 4250ES.

  • ASUS 社製 SC-200, Data Technology 社製 DTC3130 (およびその変種すべて), Diamond 社製 FirePort (すべて), NCR 社製のカード (すべて), SymBios 社製のカード (すべて), Tekram 社製 DC390W, 390U, および 390F, それに Tyan 社製 S1365 などの SymBios 社(旧 NCR 社)製 53C810, 53C810a, 53C815, 53C820, 53C825a, 53C860, 53C875, 53C875j, 53C885, および 53C896 PCI SCSI コントローラ

  • QLogic 社製 1020, 1040, 1040B, および 2100 など SCSI および Fibre Channel アダプタ

  • DTC 社製 3290 EISA SCSI コントローラの 1542 エミュレーションモード

サポートされている SCSI コントローラのすべてで, ハードディスク, 光ディスク, テープドライブ (DAT および 8mm Exabyte を含む), メディアチェンジャ, プロセッサターゲットデバイスおよび CD-ROM といった SCSI-I, SCSI-II 周辺機器が利用可能です. CDROM コマンドをサポートする WORM デバイスは, CDROM ドライバを使用することで読み込みアクセスのみサポートされます. WORM/CD-R/CD-RW への書き込みは Ports ツリーにある cdrecord によってサポートされます.

現在, 次にあげるタイプの CD-ROM ドライブがサポートされてます.

  • cd - SCSI インタフェース (ProAudio Spectrum および SoundBlaster SCSI を含む)

  • matcd - 松下 / Panasonic (Creative SoundBlaster) 独自のインタフェース (562/563 モデル)

  • scd - ソニー 独自のインタフェース (全モデル)

  • acd - ATAPI IDE インタフェース

以下のドライバは従来の SCSI サブシステムでサポートされていたものですが, 新しい CAM SCSI サブシステムではまだサポートされていません:

  • NCR5380/NCR53400 (“ProAudio Spectrum”) SCSI コントローラ

  • UltraStor 社製 14F, 24F, および 34F SCSI コントローラ

  • Seagate 社製 ST01/02 SCSI コントローラ

  • Future Domain 社製 8XX/950 シリーズ SCSI コントローラ

  • WD7000 SCSI コントローラ

    Note: UltraStor 社製ドライバについては, 現在新しい CAM フレームワークへ移植作業中のものがあります. しかし, いつ完成するか, そもそも完成するのかどうか, わかりません.

次のドライバは保守されていないので動作しないかもしれません:

  • フロッピーテープ インタフェース (Colorado/Mountain/Insight)

  • mcd - Mitsumi 独自の CD-ROM インタフェース (全モデル)


2.3.2. ネットワークカード

  • Adaptec 社製 AIC-6195 Fast Ethernet コントローラチップを使用した Fast Ethernet アダプタ:

    • Adaptec 社製 Duralink PCI Fast Ethernet アダプタ

    • ANA-62011 64-bit シングルポート 10/100baseTX アダプタ

    • ANA-62022 64-bit デュアルポート 10/100baseTX アダプタ

    • ANA-62044 64-bit 4 ポート 10/100baseTX アダプタ

    • ANA-69011 32-bit シングルポート 10/100baseTX アダプタ

    • ANA-62020 64-bit シングルポート 100baseFX アダプタ

  • Allied-Telesys 社製 AT1700 および RE2000 カード

  • Alteon Networks 社製 PCI ギガビット Ethernet NIC など Tigon 1 および Tigon 2 チップセットを使用した ギガビットイーサネットカード. 他に Alteon 社製 AceNIC (Tigon 1 および 2), 3Com 社製 3c985-SX (Tigon 1 および 2), Netgear 社製 GA620 (Tigon 2), Silicon Graphics 社製 ギガビット Ethernet, DEC/Compaq 社製 EtherWORKS 1000, NEC 社製 ギガビット Ethernet

  • AMD 社製 PCnet/PCI (79c970 および 53c974 または 79c974)

  • RealTek 社製 8129/8139 を使用した Fast Ethernet NIC

    • Allied-Telesys 社製 AT2550

    • Allied-Telesys 社製 AT2500TX

    • Genius 社製 GF100TXR (RTL8139)

    • NDC Communications 社製 NE100TX-E

    • OvisLink 社製 LEF-8129TX

    • OvisLink 社製 LEF-8139TX

    • Netronix Inc. 社製 EA-1210 NetEther 10/100

    • KTX-9130TX 10/100 Fast Ethernet

    • Accton 社製 “Cheetah” EN1207D (MPX 5030/5038; RealTek 8139 クローン?)

    • SMC 社製 EZ Card 10/100 PCI 1211-TX

  • LinkSys 社製 EtherFast LNE100TX, NetGear 社製 FA310-TX Rev. D1, Matrox 社製 FastNIC 10/100, Kingston 社製 KNE110TX など Lite-On 社製 98713, 98713A, 98715 および 98725 を使用した Fast Ethernet NIC.

  • NDC Communications 社製 SFA100A (98713A), CNet 社製 Pro120A (98713 または 98713A), CNet 社製 Pro120B (98715), SVEC 社製 PN102TX (98713) など Macronix 社製 98713, 98713A, 98715, 98715A および 98725 を使用した Fast Ethernet NIC.

  • LinkSys 社製 EtherFast LNE100TX version 2 など Macronix/Lite-On 社製 PNIC II LC82C115 を使用した Fast Ethernet NIC

  • Trendware 社製 TE100-PCIE など Winbond 社製 W89C840F を使用した Fast Ethernet NIC

  • Hawking Technologies 社製 PN102TX および D-Link 社製 DFE-530TX など, VIA Technologies 社製 VT3043 “Rhine I” および VT86C100A “Rhine II” を使用した Fast Ethernet NIC

  • Silicon Integrated Systems 社製 SiS 900 および SiS 7016 を使用した PCI fast Ethernet NIC

  • D-Link 社製 DFE-550TX など Sundance Technologies 社製 ST201 を使用した PCI fast ethernet NIC

  • SysKonnect 社製 SK-984x を使用した PCI ギガビット Ethernet カード. SK-9841 1000baseLX (シングルモード Fiber, シングルポート), SK-9842 1000baseSX (マルチモード Fiber, シングルポート), SK-9843 1000baseLX (シングルモード Fiber, デュアルポート) および SK-9844 1000baseSX (マルチモード Fiber, デュアルポート) など.

  • Compaq 社製 Netelligent 10, 10/100, 10/100 Proliant, 10/100 デュアルポート, 10/100 TX Embedded UTP, 10 T PCI UTP/Coax および 10/100 TX UTP, Compaq 社製 NetFlex 3P, 3P Integrated および 3P w/BNC, Olicom 社製 OC-2135/2138, OC-2325, OC-2326 10/100 TX UTP および Racore 社製 8165 10/100baseTX and 8148 10baseT/100baseTX/100baseFX multi-personality カード など Texas Instruments 社製 ThunderLAN を使用した PCI NIC

  • ADMtek 社製 AL981 および AN985 ベースの PCI Fast Ethernet NIC

  • Alfa Inc. 社製 GFC2204 および CNet 社製 Pro110B など ASIX Electronics 社製 AX88140A を使用した PCI NIC

  • DEC 社製 EtherWORKS III NIC (DE203, DE204 および DE205)

  • DEC 社製 EtherWORKS II NICs (DE200, DE201, DE202 および DE422)

  • DEC 社製 DC21040, DC21041 または DC21140 ベースの NIC (SMC 社製 Etherpower 8432T, DE245 およびその他のもの)

  • DEC 社製 FDDI (DEFPA/DEFEA) NIC

  • Efficient 社製 ENI-155p ATM PCI

  • FORE 社製 PCA-200E ATM PCI

  • 富士通 社製 MB86960A/MB86965A

  • HP 社製 PC Lan+ カード (モデルナンバー: 27247B および 27252A)

  • Intel 社製 EtherExpress ISA (ドライバが不安定なため推奨しません)

  • Intel 社製 EtherExpress Pro/10

  • Intel 社製 EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Isolan 社製 AT 4141-0 (16 ビット)

  • Isolink 社製 4110 (8 ビット)

  • Novell 社製 NE1000, NE2000 および NE2100 Ethernet インタフェース

  • RealTek 社製 8029, NetVin 社製 5000, Winbond 社製 W89C940, Surecom 社製 NE-34, VIA 社製 VT86C926 など NE2000 をエミュレートする PCI ネットワークカード.

  • 3Com 社製 3C501, 3C503 Etherlink II, 3C505 Etherlink/+, 3C507 Etherlink 16/TP, 3C509, 3C579, 3C589 (PCMCIA), 3C590/592/595/900/905/905B/905C PCI および EISA (Fast) Etherlink III / (Fast) Etherlink XL, 3C980/3C980B Fast Etherlink XL サーバ アダプタ, 3CSOHO100-TX OfficeConnect アダプタ

  • 東芝 Ethernet カード

  • IBM 社および National Semiconductor 社製 PCMCIA Ethernet カードもサポートされています.


2.3.3. USB 接続の周辺機器

様々な USB 接続の周辺機器がサポートされています. このリストに機種名は書かれていません. しかしいくつかの例外はありますが, ここに書かれている種類のほとんどすべてのデバイスが サポートされます.

  • USB キーボード

  • USB マウス

  • USB プリンタ および USB - パラレル プリンタ変換ケーブル

  • USB ハブ

マザーボードのチップセット:

  • ALi 社製 Aladdin-V

  • Intel 社製 82371SB (PIIX3) および 82371AB および EB (PIIX4) チップセット

  • NEC 社製 uPD 9210 ホストコントローラ

  • VIA 社製 83C572 USB ホストコントローラ

    およびその他の UHCI または OHCI に準拠した マザーボードのチップセット (現在使用できないものは知られていません).

PCI プラグイン USB ホストコントローラ

  • ADS Electronics 社製 PCI プラグインカード (2 ポート)

  • Entrega PCI プラグインカード (4 ポート)

動作が報告されている個々の USB デバイス:

  • Agiler マウス 29UO

  • Andromeda ハブ

  • Apple iMac マウスおよびキーボード

  • ATen パラレルプリンタアダプタ

  • Belkin F4U002 パラレルプリンタアダプタ および Belkin 社製 マウス

  • マウスポートが付属した BTC 社製 BTC7935 キーボード

  • Cherry G81-3504

  • Chic マウス

  • Cypress マウス

  • Entrega USB - パラレル プリンタアダプタ

  • Genius 社製 Niche マウス

  • Iomega 社製 USB Zip 100 MB

  • Kensington 社製 Mouse-in-a-Box

  • Logitech 社製 M2452 キーボード

  • Logitech 社製 ホイールマウス (3 ボタン)

  • Logitech 社製 PS/2 / USB マウス (3 ボタン)

  • MacAlly 社製マウス (3 ボタン)

  • MacAlly 社製 self-powered ハブ (4 ポート)

  • Microsoft 社製 Intellimouse (3 ボタン)

  • Microsoft 社製キーボード

  • NEC 社製ハブ

  • Trust Ami マウス (3 ボタン)


2.3.4. ISDN (European DSS1 [Q.921/Q.931] プロトコル)

  • Asuscom 社製 I-IN100-ST-DV (実験的なドライバ, おそらく動作します)

  • Asuscom 社製 ISDNlink 128K

  • AVM A1

  • AVM Fritz!Card classic

  • AVM Fritz!Card PCI

  • AVM Fritz!Card PCMCIA (現在は FreeBSD 3.x のみ)

  • AVM Fritz!Card PnP (現在は FreeBSD 3.x のみ)

  • Creatix ISDN-S0/8

  • Creatix ISDN-S0/16

  • Creatix ISDN-S0 PnP

  • Dr.Neuhaus Niccy 1008

  • Dr.Neuhaus Niccy 1016

  • Dr.Neuhaus Niccy GO@ (ISA PnP)

  • Dynalink 社製 IS64PH (保守されていません)

  • ELSA 社製 1000pro ISA

  • ELSA 社製 1000pro PCI

  • ELSA 社製 PCC-16

  • ITK ix1 micro (現在は FreeBSD 3.x のみ)

  • ITK ix1 micro V.3 (現在は FreeBSD 3.x のみ)

  • Sagem Cybermod (ISA PnP, おそらく動作します)

  • Sedlbauer Win Speed

  • Siemens I-Surf 2.0

  • Stollman Tina-pp (開発途中)

  • Teles 社製 S0/8

  • Teles 社製 S0/16

  • Teles 社製 S0/16.3 (16.3c などの “c” バージョンはサポートされません!)

  • Teles 社製 S0 PnP (実験的なドライバ, おそらく動作します)

  • 3Com/USRobotics 社製 Sportster ISDN TA 内蔵 (non-PnP バージョン)


2.3.5. サウンドデバイス

次のサウンドカードおよびコーデックがサポートされます ('実験的なドライバ' と書かれているものをサポートしているのは, FreeBSD-CURRENT のみであり, 不安定かもしれません):

  • 16550 UART (Midi) (実験的なドライバ, ヒントファイル中にトリックが必要です)

  • Advance 社製 Asound 100, 110 および Logic ALS120

  • Aureal 社製 Vortex1/Vortex2 および Vortex Advantage ベースのサウンドコーデックは サードパーティのドライバ でサポートされます

  • Creative Labs 社製 SB16, SB32, SB AWE64 (Gold を含む), Vibra16, SB PCI (実験的なドライバ), SB Live! (実験的なドライバ) およびほとんどの SoundBlaster 互換のカード

  • Creative Labs 社製 SB MIDI ポート (実験的なドライバ), SB OPL3 シンセサイザ (実験的なドライバ)

  • Crystal Semiconductor 社製 CS461x/462x オーディオアクセラレータ, CS461x MIDI ポートのサポートは実験的なものです

  • Crystal Semiconductor 社製 CS428x オーディオコントローラ

  • CS4237, CS4236, CS4232, CS4231 (ISA)

  • ENSONIQ AudioPCI ES1370/1371

  • ESS 社製 ES1868, ES1869, ES1879, ES1888

  • Gravis 社製 UltraSound PnP, MAX

  • NeoMagic 社製 256AV/ZX (PCI)

  • OPTi931 (ISA)

  • OSS-互換シーケンサ (Midi) (実験的なドライバ)

  • Trident 社製 4DWave DX/NX (PCI)

  • ヤマハ OPL-SAx (ISA)


2.3.6. その他のデバイス

  • AST 4 ポート シリアルカード (シェアード IRQ 使用)

  • ARNET 8 ポート シリアルカード (シェアード IRQ 使用)

  • ARNET (現在は Digiboard) 570/i high-speed 同期シリアルカード

  • Boca BB1004 4 ポート シリアルカード (モデムはサポートしません)

  • BOCA IOAT66 6 ポート シリアルカード (モデムをサポート)

  • Boca BB1008 8 ポート シリアルカード (モデムはサポートしません)

  • Boca BB2016 16 ポート シリアルカード (モデムをサポート)

  • Cyclades Cyclom-y シリアルボード

  • Moxa SmartIO CI-104J 4 ポート シリアルカード

  • STB 4 ポート カード (シェアード IRQ 使用)

  • SDL Communications RISCom/8 シリアルボード

  • SDL Communications RISCom/N2 and N2pci high-speed 同期シリアルボード

  • Specialix SI/XIO/SX マルチポート シリアルカード, SIHOST2.x より古いものおよび “拡張” (transputer ベース, aka JET) ホストカード どちらもサポートされます: ISA, EISA および PCI

  • Stallion マルチポート シリアルボード: EasyIO, EasyConnection 8/32 & 8/64, オンボード 4/16 および Brumby

  • Adlib, SoundBlaster, SoundBlaster Pro, ProAudioSpectrum, Gravis UltraSound および Roland MPU-401 サウンドカード

  • Connectix QuickCam

  • Matrox Meteor Video フレームグラバー

  • Creative Labs Video Spigot フレームグラバー

  • Cortex1 フレームグラバー

  • Brooktree BT848 チップ および BT878 チップベースのフレームグラバー

  • HP4020, HP6020, Philips CDD2000/CDD2660 および Plasmon CD-R ドライブ

  • バスマウス

  • PS/2 マウス

  • 標準的な PC ジョイスティック

  • X-10 power コントローラ

  • GPIB および Transputer ドライブ

  • Genius および Mustek ハンドスキャナ

  • Floppy テープドライブ (いくつかのより古いモデルのみ, ドライバは不完全です)

  • Lucent Technologies 社製 WaveLAN/IEEE 802.11 PCMCIA および ISA standard speed (2Mbps) および turbo speed (6Mbps) ワイヤレス ネットワークアダプタ および同様に動作するもの (NCR WaveLAN/IEEE 802.11, Cabletron RoamAbout 802.11 DS)

    Note: これらのアダプタの ISA バージョンは, 実際には PCMCIA カードと ISA - PCMCIA ブリッジカードを組み合わせたものなので, どちらのデバイスも同じドライバで動作します.


2.4. トラブルシューティング

この節では基本的なインストールの際の, 報告された標準的な問題に対するトラブルシューティングのための情報が 書いてあります. また, FreeBSD と MS-DOS のデュアルブートを行う際の いくつかの質問と回答も書いてあります.


2.4.1. なにかおかしいときには何をすればよいでしょうか

PC アーキテクチャの様々な制限により, 100% 確実に原因を突き止めることは不可能ですが, いくつか失敗した時に できることがあります.

サポートされているハードウェア を調べて, あなたのハードウェアがサポートされているかどうか 確認してください.

もしあなたのハードウェアがサポートされているにもかかわらず, 動作しなかったり他の問題点がある時は, コンピュータをリセットして, ビジュアルカーネルコンフィギュレーション オプションを与えているときにはそれを選択してください. ここで設定することで, あなたのハードウェアを通過するようにしたり, システムに対して情報を与えたりすることができます. 起動ディスクのカーネルは, ほとんどのハードウェアデバイスの IRQ, IO アドレス, DMA チャンネルは出荷されたままの状態であるとして 設定されています. もしハードウェアの設定が変更されていると, コンフィギュレーションエディタを使用してこれらの値を設定しなければ なりません.

存在しないデバイスを認識してしまうことにより, その後実際に存在するデバイスの認識を失敗してしまうことがあります. このような場合は, 衝突しているドライバを無効にします.

Warningスクリーン (sc0) などのインストールに必要なドライバを無効にしないでください. もし, コンフィギュレーションエディタを終了したあと, インストーラが動かなくなったり, 不思議な失敗をする場合は, 削除したり変更したりしてはいけないものを, 削除あるいは変更してしまった可能性があります. 再起動してやり直してください.

コンフィギュレーションモードでは, 次のことができます:

  • カーネルにインストールされているドライバの一覧表示.

  • システムに存在しないドライバの変更.

  • デバイスドライバが使用する IRQ, DRQ および IO ポートアドレスの変更.

カーネルをハードウェアの設定にあわせた後, Q と叩くことで, 新しい設定で起動します. インストールが終了すると, コンフィギュレーションモードで変更した 設定は保存されますので, 毎回起動するたびに設定する必要はありません. また, カスタムカーネル を作りたくなるかもしれません.


2.4.2. X サーバーの設定

ここはダミー


2.4.3. MS-DOS ユーザの質問と回答

多くのユーザは, FreeBSD を MS-DOS が入っている PC にインストールしようとするでしょう. このようなシステムへの FreeBSD のインストールに関して, よく聞かれる質問が以下にあります.

2.4.3.1. 助けて! FreeBSD をインストールする容量がありません! まずはじめに, すべてを消去しなければいけないのですか?
2.4.3.2. FreeBSD から 圧縮された MS-DOS のファイルシステムを利用することができますか?
2.4.3.3. 拡張 MS-DOS パーティションをマウントすることができますか?

2.4.3.1. 助けて! FreeBSD をインストールする容量がありません! まずはじめに, すべてを消去しなければいけないのですか?

あなたのマシンではすでに MS-DOS が動いていて, FreeBSD をインストールする容量がないとしても, すべての望みがなくなったわけではありません. FreeBSD CDROM や 様々な FreeBSD の FTP サイトの tools ディレクトリにある FIPS ユーティリティを使うことができます.

FIPS を使用することで, すでにある MS-DOS パーティションを, もともとの内容を保存したままのパーティションと, 何も入っていない FreeBSD をインストールすることのできる パーティションの二つに分割することができます. まず, Windows のデフラグ (DEFRAG) ユーティリティ (エクスプローラ上で ハードドライブを右クリックして, デフラグ (DEFRAG) を選択) か, ノートンディスクツールを使用して, 指示に従ってデフラグメントを行ってください. その後, 再起動して, 新しい空いているスライスに, FreeBSD をインストールすることができます. あなたが行うインストール方法では, どの程度の空き容量が必要なのかということについては, Distributions メニューを見てください.

また, PowerQuest 社の Partition Magic という, とても便利な製品があります. このアプリケーションは, FIPS よりも優れた機能をもっており, あなたが (わたしのように) 良くオペレーティングシステムを追加したり, 削除したりしようとしているのであれば, 強く推奨します. しかし, このアプリケーションは, お金がかかりますし, あなたが FreeBSD を一度インストールして, そのまま使用しようと考えているのであれば, FIPS が最も良いでしょう.

2.4.3.2. FreeBSD から 圧縮された MS-DOS のファイルシステムを利用することができますか?

できません. Stacker(tm) や DoubleSpace(tm) などのユーティリティを使用している場合は, FreeBSD からは圧縮していない部分しか扱うことができません. 残りのファイルシステムは, 一つの巨大なファイル (Stack された, または Double Space されたファイル) として見えるでしょう. このファイルを削除しないでください. さもないと強く後悔するでしょう!

別の圧縮されていない標準 MS-DOS パーティションを作成して, MS-DOS と FreeBSD との間のやりとりに使うのがよいでしょう.

2.4.3.3. 拡張 MS-DOS パーティションをマウントすることができますか?

できます. DOS 拡張パーティションは FreeBSD では, D: ドライブは /dev/da0s5, E: ドライブは /dev/da0s6 などといったように, その他のスライスの終わりに配置されます. これはもちろん, 拡張パーティションが SCSI のドライブ 0 にある場合の例です. IDE ドライブでは, da の代わりに, 4.0-RELEASE お